
「自分軸」と「自分勝手」の境界線を知ると生きるのが楽になる
「自分の気持ちを大事にする」のと、
「周りを振り回す」は まったくの別物。
でもこの2つの違いが、意外とあいまいになっている人は少なくありません。
・自分軸で生きたいけど、自己中って思われたらどうしよう
・本音を言いたいけど、わがままって受け取られるのが怖い
そんな迷いや不安があると、
自分を大切にする一歩すら、なかなか踏み出せなくなってしまいますよね。
今回は、そんな葛藤を少しずつほどいていくために、
「自分軸」と「自分勝手」の違いを見極める3つの視点をご紹介します。
1)「自分軸」と「自分勝手」ってどこが違うの?
「自分を大切にしたいけど、それってワガママなのかな?」
そんな不安を感じるとき、一番ややこしくなっているのが
“自分軸” と “自分勝手” の境界線です。
たとえば、
「今日はちょっと疲れていて、行けそうにないんだ」
と、きちんと伝えるのは、自分の状況に責任を持って相手と向き合っているということ。
これはまさに、自分軸でいる姿勢です。
ですが、誘われたLINEを既読スルーしたまま放置したり、何も言わずに関係をフェードアウトしてしまうのは、
自分の都合だけで動いて、結果的に相手を無視する形になってしまっています。
ここにあるのは、
・「自分軸」=自分の気持ちを大切にしつつ、相手への配慮も忘れないこと
・「自分勝手」=自分の感情を最優先にして、相手を尊重しないこと
という、大きな違いです。
大切なのは、「自分を優先してもいい」と自分に言い聞かせることではなく、
“相手にどう伝えるか” “相手とどう関わるか” を意識すること。
この視点を持つだけで、
「本音を言う=誰かを傷つけるかも」という誤解も、少しずつ手放せるようになりますよ。
2)「NO」は関係を壊すのではなく”関係を育てる”選択
誰かに「それはできません」とNOを伝えようとするとき、ふと
・こんなこと言ったら嫌われるかも
・関係が気まずくなるかも
と、不安がよぎることってありますよね。
でも本当は、NOを言うこと=関係を壊すことではないんです。
むしろ、ちゃんと自分の気持ちを伝えるというのは、その関係を長く大切にしていきたいからこそ必要な、誠実な選択なんです。
たとえば、
・自分の気持ちをきちんと伝える → 関係に対する信頼と誠意
・なんでも我慢して飲み込む → 表面だけの平和
NOを言えない関係というのは、どちらか一方が無理をして成り立っている状態です。それだと、少しずつ関係に “ひずみ” を生んでいく原因になってしまいます。
だからこそ、「NOを言える関係」を育てることが大切。
ちゃんと伝えることで、お互いにとって心地よい距離感や信頼が少しずつ育っていくからです。
「自分の気持ちも、相手との関係も大事にしたい」
そんなスタンスで選ぶ「NO」こそ、自分軸で生きる第一歩になりますよ。
3)「相手のため」のつもりで 自分を犠牲にしていませんか?
我慢がクセになっている人ほど、
「自分勝手になりたくない」って心の奥で強く思っていたりします。
でもその思いがあるからこそ、
ほんとは少し無理してるのに「まぁいいか」と飲み込んでしまったり、
気づかないうちに、“優しさ” と “我慢” を混同してしまっていることも多いんですよね。
でもね、自分をすり減らして続ける優しさは長くは持ちません。
本当の思いやりって、
「自分の気持ちも、相手の気持ちも、どちらも大事にする」こと。
どちらかを犠牲にするのではなくて、どちらも尊重する在り方なんです。
そして「自分軸で生きる」とは、自分の気持ちをごまかさずにちゃんと感じて、どうしたいかを自分で選んでいくこと。
“自分勝手” との違いは、「自分さえよければ」じゃなく、
“自分も含めた関係全体を大切にする姿勢” かどうか。
まずは自分の中の小さな違和感に気づいて、
「これ、私ほんとはどうしたかったんだろう?」って立ち止まってみる。
その積み重ねが、少しずつ “自分を取り戻す力” につながっていきますよ!
「自分軸」は 自分も相手も大切にできる
「自分軸」と「自分勝手」、その大きな違いはたったひとつ。
自分も、相手も、ちゃんと大事にしようとする気持ちがあるかどうか。
まずは今日一日の中で、「これは自分軸で選べたな」と思えることが、ひとつでもあれば十分です。
最初は小さな違いに感じても、それを積み重ねていくことで、あなたの中で軸はしっかりと育っていきますからね。
焦らず、丁寧に、自分を大切にしながら進んでいきましょう。
《おすすめのセルフワーク》
最近、「これ断ったら悪いかな」と思いながらOKしたことは何ですか?
そのとき、本当はどうしたかったのかをノートに書き出してみてください。
書き出すことで、
「これは自分勝手じゃなくて、自分の気持ちに正直になろうとしただけだったんだ」
ということにも気づけるかもしれません。
自分軸で選ぶ練習が、少しずつできますよ。
《リスタートコーチよりひとこと》
「やさしさ」は、自分をすり減らしてまで差し出すものではありません。
誰かのためを思うその気持ちも大切ですが、まずは自分自身の気持ちをちゃんと大事にすること。
自分を大切にする選択を重ねることで、もう人に振り回されず、無理をしない選択が少しずつ当たり前になっていきますよ!
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