
リスタートコーチのmichikoです。
前回は、
「知識だけじゃ人生は変わらないよね」
というテーマで、行動に変えていくための3つのステップをご紹介しました。
今回はその続きとして、
「なぜ変わりたいと思うのに動けないのか?」
その“想いの奥にあるしくみ”に触れてみたいと思います。
なぜ変わりたいのに動けないのか?
「変わりたい」と思っているのに、
なぜか動けない。続かない。変わらない。
そんなもどかしさを感じたことはありませんか?
やる気はあったはず。
本を読んで「よし、やるぞ」と思ったのに、気づけばまたいつもの自分に戻っている...。
でもそれは、意志が弱いからでも、気合いが足りないからでもありません。
行動できない理由は、あなたの中の“無意識の反応”がブレーキをかけているからなんです。
ブレーキの正体は“心の奥の感覚”
私たちの行動は、頭で「わかっていること」、つまり知識ではなく
心の奥で「感じていること」によって決まります。
──たとえばこんな場面──
・「やらなきゃ」と思っているのに、身体が動かない
・言いたいことがあるのに、つい飲み込んでしまう
・チャンスが来たのに、なぜか手を伸ばせない
こうした“止まり方”は、決して特別なことではありません。
実はここで働いているのが、潜在意識です。
頭では「やったほうがいい」とわかっていても、
心の奥では「やらないほうが安全」と感じている。
この“感じていること”が、知らないうちに行動を止めている。
それが、心のブレーキの正体です。
潜在意識がつくる回避のクセ
潜在意識には、私たちが子どもの頃から少しずつ身につけてきた
自分を守るためのルールやクセがたくさん詰まっています。
たとえばこんな経験、ありませんでしたか?
・怒られたくなくて、先回りして先生の顔色をうかがっていた
・お母さんの機嫌が悪いときは、静かにして過ごしていた
・頼ったときに「自分でやりなさい」と言われてから、甘えるのをやめた
こうした反応は、当時の自分にとっては必要だった“生き方の知恵”だったはず。
でも大人になった今、それが無意識に作動し続けてしまうとどうなるでしょうか。
何か新しいことに挑戦したいとき、
自分の気持ちを言葉にしたいとき、
今の現実を変えたいと願ったとき...
その大事な瞬間に、「やめておこう」というブレーキが自動的に作動してしまうんです。
しかも、潜在意識は感情とセットで記憶されているため、
似たような状況になると、頭で考えるよりも先に反応が起きてしまう。
「また怒られるかもしれない」
「うまくいかなかったらどうしよう」
「変に思われたら嫌だな」
こうして、
感情 → 反応 → 回避
というループができあがり、どれだけ知識を持っていても、知っただけでは行動は止まってしまうのです。
行動を変えるための3つのステップ
行動を止めていた心のブレーキに気づけたとしても、それだけで自然と行動が変わるわけではありません。
ここで大切になるのが、
気づく・感じる・小さく動く
という3つのステップです。
これは単なる行動習慣の話ではありません。
潜在意識に「大丈夫だよ」と教えるためのメッセージなんです。
たとえば、こんなふうに心の中で伝えてみてください↓↓↓
- あの時そうするしかなかったよね
- 怖かったけど、今はもう大丈夫かもしれない
- ちょっとだけなら、やってみてもいいかもね
こうやって、守るために身につけてきたパターンを少しずつほどいていくことで、潜在意識の中に残っていた“怖さの記憶”が、徐々に上書きされていきます。
知識はあくまで“きっかけ”。
そこに「感情の安心」と「小さな成功体験」が加わって、
はじめて、「やってみよう」が続けられるようになるのです。
行動できなかったのは、「心のブレーキ」が守ってくれていたから
「動けなかった自分」がダメだったわけじゃありません。
ただ、“心のブレーキ”=守る力のほうが、少し強く働いていただけ。
行動できなかった背景には、
潜在意識の働きや、感情と結びついた記憶があった。
そう知ることで、「なぜ自分は動けなかったのか」に、ちゃんと説明がつきます。
だからもう、できなかった自分に
必要以上に落ち込んだり、自信をなくす必要はないんです!
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