
リスタートコーチのmichikoです。
前回の記事でもお伝えしましたが、
私たちの脳には「現状維持」を最優先にするしくみがあります。
夢を描いても、目標を立ててもなかなか行動できないのは、
意志が弱いからではなく、脳が変化を“危険”とみなしてブレーキをかけているから。
今回は、その脳を“変化モード”に切り替えるための実践的な方法と、
そして「小さな行動」がなぜそれに効果的なのかを解説していきますね。
「小さな行動」が脳に効く
私は脳の専門家ではありませんが、
“感情のリリース”というアプローチを通じて多くの方と関わる中で、脳と心の変化にはある共通点があると実感しています。
それは、
「大きな決断」ではなく、「小さな行動」こそが人を変えていくということ。
この「小さな行動」は、心理学でも「ベビーステップ」や「マイクロハビット」と呼ばれ、実は科学的にも裏付けられているアプローチです。
なぜなら、脳は“小さな成功体験”を通じて「これ、安全かも」と判断して、
やがてそれが“変化しても大丈夫”という新しい認識に書き換わっていくからです。
※感情のリリースとは
過去の出来事で感じたつらさや怖さが心に残り、似たような場面で無意識に心や体が反応してしまう、そんな“感情の記憶”を手放していくもの。
それによって不安や心配に振り回されず、今の自分に合った選択や行動がとれるようになっていきます。
脳が“変化を嫌がる”理由
脳には、「可塑性(かそせい)」という性質があります。
これは、“新しい経験や刺激に応じて、脳の神経回路そのものが変わる”という仕組み。
つまり、脳には「変われる力」があるんです。
ただしそのスイッチを入れるためには、「これは安全だ」と脳が感じることが大前提。
最初から大きく変わろうとすると、脳は「危険!」と判断してブレーキをかけてしまいます。
でも、小さな行動を繰り返していくと、脳は次第に「これ、大丈夫かも」と学習し、変化に対して前向きなスイッチが入るようになります。
この変化は「脳の配線が書き換わっている」ことでもあり、
神経科学的にも、毎日の小さな習慣が脳に構造的な変化を与えることが確認されています。
さらに、小さな達成感を積み重ねることで、脳内ではドーパミンという“やる気ホルモン”も分泌され、
「もっとやってみよう」という好循環が生まれるのですよ。
だから、変化を起こしたい人ほどスタートは“小さく”が正解。
それは“変わるための遠回り”ではなく、“脳と仲良くなる近道”なんです。
脳が”変化を受け入れる”乗り越え方とは
たとえばこんな行動から↓↓↓
・朝のコーヒーを飲む場所を変えてみる
・スマホのアプリを1つ削除してみる
・1分だけ読書してみる
こうした“ささいな違い”こそが、脳にとってのリハビリになります。
「変化って、案外怖くないかも」と思えるようになると、次の一歩がぐっと踏み出しやすくなるはずです。
この「ささいな一歩」が続くことで、脳が“変化に慣れた状態”へと自然に移行していくのです。
まとめ:脳を“変化モード”に切り替えるコツ
ポイントは、「できるだけ小さく始める」こと。
小さければ小さいほど、脳は警戒しません。
そして“行動できた”という実感が、次の行動への後押しにもなります。
また、“小さく始める”ことには心理的なメリットもるんですよ。
人は新しいことに取り組む前、無意識に「失敗したらどうしよう」「うまくいかなかったら恥ずかしい」といった不安を感じています。
この不安が“行動の出鼻”をくじく正体。
しかし、1分でできる行動なら、脳も心もほとんど抵抗を感じません。
夢は大きくていい。けれど、スタートは小さく。
これは、変化を加速させるための“脳の扱い方”でもあるんです。
あなたは今日、どんな小さな一歩を試してみますか?
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